やりたいことが分からない(対話1)

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「なんかやりたいんだけど、やりたいことが自分でも分からない。」

 
『というとどういうこと?仕事で?プライベート?趣味?』
 
「ん〜。仕事。今の仕事は面白いことも嬉しいこともあるけど。嫌なことも多い。このままずっとこの会社で働いてていいのかなぁ、と。何かもっと楽しいことがあるんじゃないか、と。子供も産まれたし子供や家族と過ごす時間をもっと作りたいし。とか。」
 
『そっかそっか。今の仕事は面白いことも嬉しいこともある反面、嫌なこともあるんだね。だからもっと楽しくて、家族と過ごす時間も作れる仕事がしたい、と。一個ずつ聞いてくよ。面白いこと、嬉しいこと、って具体的には何があるのかな?』
 

 

 
「今は住宅の営業をしているんだけど、やっぱり普通は一生に一度あるかないかの大きな買い物なわけで。基本は、お客様がその物件を気に入るかどうかで買うわけなんだけど。営業の人柄がいいから、とか営業マンを気に入ったから家買うわ、てもんでないから。でも、微妙なラインのときは営業マンの応対や人柄や話す内容なんかで決まるわけで。で、家はすごく気に入ってても、ものすごい態度悪い営業マンだったら買わないですよね。家を買う買わないというのは、どっちにしろその人の人生に大きな影響を与えることだから、その重要な仕事をしている、という責任というか、やりがいというか。そのあたりがまず面白いし、楽しい。あとはやっぱり営業だから、自己満足かもしれないけど、さっきと少し矛盾するかもしれないけど、売った、という営業職としての満足感。あとは給料。あとは実際に引き渡したお客様から、あなただから買った、という言葉をもらえたときとか、基本的に家を買う人は幸せな雰囲気でワクワクして前に進む感じだから楽しいというか。」
 
『いいねぇ。たくさん出てきたね。じゃあ、例えば今いくつか出てきた中で、一番これが嬉しい、楽しい、面白い、というのはどれ?』
 
「う〜ん。やはり、購入されたお客様から、よかった、出会えてよかった、とかそういう感謝の気持ちの言葉をもらえるときが一番嬉しいかもしれません。
 
『感謝の気持ちを言葉にされたときが一番嬉しいんだね。それはなんでだと思う?』
 
「まず、正直そこまで感謝される、というのを期待してなかったり、言葉をもらえると期待してない、という。そこで、ありがとう、と言われると嬉しいですね。」
 
『期待されてないことが起きたから嬉しい?』
 
「それが最初に浮かびますけど。ん〜。本質はなんかその人の役に立てたんだ、自分でも、という嬉しさかな。」
 
『なるほど。今、「自分でも」て言葉が出てきたけど?』
 
「ん〜。決して普段から自分を卑下してるわけでないんですが。なんかこう、意識して人を喜ばそうとか思ってないし。なんかこう、あんまり人と深く関わらないでおこう、という自分がいて。感謝されることを求めていない、そういう行為をしてもどうせ感謝されない、気づかないでしょ、という思いとか。でも、やっぱりそれでも、感謝されると人の役に立てたんだ、という喜びが。」
 
『そっかそっか。人に貢献しても見返りがないから、意識してはやってないけど、いざ感謝されると、貢献できてる、という喜びが出てくるってこと?』
 
「う〜ん。見返りを求めている、とは思ってなかったけど、確かに、そうかも。やってるときは思わないんだけど、やり終わった時とか一段落した時とか。相手が何も気づいてないとかだとやる気がなくなるかも。」
 
『なるほど。お客様や相手に何か役に立てれて、それについてお客様や相手から感謝されたりすると嬉しいんだね。』
 
「まあ。うん。」
 
『ところが、相手が気づかなかったり感謝されないと、イヤなんだ。』
 
「やり始めるときややっているときは、そんなこと期待してないんだけど、結果的に相手に何も伝わらない、伝わっても感謝というか、ありがとう、もない、とか、何も相手が変わらない、とか。そうなるとなんかガッカリする、みたいな。」
 
『そっかそっか。元々は見返りなど期待してないんだよね。そうすると、なんで結果的に相手からの反応がなかったり変化ぎないとガッカリするんだろう?そのガッカリというのは、相手に対してなのか、自分に対してなのか?どういう感じ?』
 
「あぁ。今まで、相手に対してガッカリしたりムカついたりしてたと思ってたけど。今ふと思ったんだけど、相手が変化がない、感謝がない、ということは、自分が相手に役立てれなかった、ということで、自分に対して腹立たしかったりガッカリしていたのかもしれない。」
 
『なるほどぉ。そうだよね。感謝されて嬉しいのは、相手の役に立つことができた、と思えた時だもんね。で、感謝がないときは、相手が悪いということではなくて、自分が役に立てれなかった、から、自分に対してガッカリしたり腹立たしく思えるんだ。というのは、悔しい、とかそういう感情もあるのかな?』
 
「ありますね。」
 
『そっかそっか。ということは、あなたは、誰かの役に立ちたい、という気持ちがあって、それが実感できたときに喜びを感じるんじゃないですか?』
 
「なるほど。今まで誰かに貢献するとか、誰かのために、とか正直嘘くさくて。そういう言葉に対して拒否反応する、て感じでしたけど。どこかで、それを求めてたと思います。」
 
『素晴らしいですね!本当のあなたは、誰かに貢献することができることに喜びを感じるんですね!』
 
「言うの恥ずかしいけど、そうですね。」
 
『あなたが本当にやりたいことを見つける1つ目のヒントとして、「誰かに貢献する」というのがキーワードになりそうですね!』
 
 
続く
 
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