【幸せの条件とは?】

幸せの条件


今回は幸せの条件についての記事です。


正直なところ、私は子供の頃からまともに「幸せってなに?」ということは考えたこともないし、そもそも「自分が幸せか?不幸か?」なども考えたことはありません…


過去の記事にも書いたのですが、子供の頃から、「事実は事実。それをどう受け止めるかは自分次第だし、自由」という考えなので…

中学生とかその頃に、「幸せってなに?」の問いに「勘違い。もしくは思い込み」と答えていた、冷めた子でした。


で、今回は、慶応大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授の見解をとりあげて、「幸せの条件」について、考えてみたいと思います。

思想的な、哲学的なモノではなく、様々な過去の或いは現在の実験・検証・統計に基づいての結果になっています。

どの論文でどの実験かは動画の中でご確認ください。




幸せの分類

まず、幸せは

地位財型の幸せ

非地位財型の幸せ

の2つに分類されます。

地位財の要約

地位財とは、役職や社会的地位やお金やモノを得ることによる幸せ。

これらは他人と比べられる幸せである。

地位財を得て幸せを感じたとしても、他人と比べる限りさらなる上の存在を知りさらなる地位財を得ようとするため、長続きする幸せではない。

非地位財の要約

比較地位財は3つの要因に分けられる

外的要因
(環境、安全)

身体的要因に
(心身とも健康であること。さらに重要なのは客観的に数値として健康かどうかではなく、健康だと感じられるか、ということ。)

内的要因
(さらに4つに分類できるが、後述)

これらは他人と比較する要因ではないから、長続きする幸せである。


これは、様々なデータが立証しているし、経験や見聞きする限りでも実感できるかと思います。

幸福度調査の方法も様々ありますが、よく、年収と幸福度の調査なんてニュースや記事になったりします。

アメリカでの調査では7万5千ドルぐらいまでの年収の増加は、幸福度と相関関係があるが、7万5千ドルを超えると、幸福度との相関関係が見られないという事実。

経済的に成功した裕福な人が自身の体験としてお金があるからといって幸せではない、という発言。

経済的には決して裕福ではないブータンが、幸福度世界一であるというニュース。



これらから、どうやら、ある程度の収入は幸福度に貢献するが、やはりそれは短期的な幸せであり、長続きする幸せは、他人と比較できるものではないモノによるのではないか?

(ちなみに、「満足度」と「幸福度」はまた別物であるとのことで。「満足度」については、年収の上限はなく、年収が上がれば満足度もあがるらしいです。)

というところは納得できるものだと思います。

最初の方にも書きましたが、あくまで統計によりますので、例外はありますけどね。


非地位財型の幸せの一つ、心的要因

4つの幸せの因子


1.自己実現と成長

2.つながりと感謝

3.前向きと楽観視

4.独立とマイペース


よくある自己啓発みたいですけど(笑)

ただ、こちらは統計的なデータになります。(もちろん、数値化しにくい幸福度は自己申告になるので、主観が入っていますが。そもそも幸福度事態が主観ですからね。)


幸福の要因を出し、それを似たような系統に分類し、分類後にそれぞれのタイトルを決めたとのことです。


(ズレますが、ひたすら何かを書き出し(例えば嬉しい、楽しいこと)、書き出し終わったら、なんとなくでいので、4つのグループに分ける。分け終わった後にそのグループのタイトルを決める、という方法は、やりたいことの明確化、自分の価値観探し、モヤモヤや怒りの解消、などにも役立ちそうです)

1.自己実現と成長

人生の意義を感じる・明確になっている、自尊心が高い、自律性がある、宗教や思想が明確、親切、個人的成長、目標が明確、自己受容、感情を満喫できる

→目的を達成するための自己成長と自分へ向かう特徴


2.つながりと感謝

人を喜ばせる、感謝する、親切、
愛情、ユーモア、積極的な他者関係、

→感謝傾向で、他者に向かう特徴


3.前向きと楽観

楽観性、自己受容、心配事がない、気持ちの切り替えが早い

→楽観的・ポジティブで精神的に安定している


4.独立とマイペース
(人の目なんか気にしない!)

自己概念の明確傾向、社会的比較志向のなさ、心配事がない

→自己を確立し、他者と比較しない


前野教授も4.独立とマイペース、のタイトルについてはしっくりこない、と言っていましたが。
『自分軸』とかしっくりきそうですね。


で、前野氏は続けます。幸せになるには、上記の4つのうちのどれかができていればいいのか?それとも4つすべて満たしていないといけないのか?

検証の結果、4つとも満たすことが必要なようです。

(クドイですが、あくまで統計ですので、例外はありえます。平均値、ということ。)


今までのところでも動画ですと、エピソードや実験を紹介しているので、興味があれば、ご覧になられることをお勧めします!

「幸せのメカニズムー実践・幸福学入門」(慶應SDMの講義「システムの科学 と哲学」の一部) - YouTube

その他、簡単に言いますけど

「社会へ貢献している方が幸福度が高い傾向がある」というデータ。

「幸せはあたかも伝染していくかのように広がる。逆もまたしかり」というデータ。

「幸せだから、社会へ貢献できるのか、社会へ貢献しているから幸せなのか」という話。実験。

まとめ

幸せには2つの方法があるよ

1つは地位財型の幸せ=地位、モノ、カネ

もう1つは非地位財型の幸せ=外的要因、身体的要因、心的要因

継続する幸せで重要なのは「心的要因」ですよ

心的要因とは
1.自己実現と成長
2.つながりと感謝
3.前向きと楽観
4.独立とマイペース

の4つに分類でき、いずれも条件にあうとき、幸福度はあがります。

ということ。


まとめだけ見ていると、自己啓発系でよく聞く感じかもしれませんが。

科学的なアプローチにより導き出された、一般的なモデルです。


みなさんは、どう思われますか?




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