【話す相手や内容によって電話の声を聞くのを左耳か右耳か使い分けた方が良いかも、という話】
以前同じ会社で働いていた理論づくめの営業の先輩。
理論づくめと言っても、理論を言うだけでなくて、それを実践して成果を出し続けていた尊敬できる人でした。
その元先輩は、電話で営業をするときに、必ず左手で携帯を持ち、右耳にあてて会話をしていました。
電話をどちらの手で持ち、どちらの耳で聞くかなんかクセであって、どうでもいいと思っていたのですが。
彼いわく、「左手で携帯を持ち、右耳で聞くことによって、左脳を刺激し、良いトークができる。」とのこと。(左手で持つのは、聞いてませんが、恐らく電話をしながらメモれるように。)
当時は、へー、と思うだけで私は構わず聞きやすいように、左手で持ち、そのまま左耳で聞いていました。
社会人なりたての頃に、電話をしながらメモれるように、左手で受話器を持つように教えられていたので。
ところが、先の記事に紹介した動画を見ていると。
分離脳患者の話題がありました。
分離脳患者とは、以前にてんかん患者のてんかん発作を治療するために行われていたもので、右脳と左脳をつなぐ脳梁という箇所を切断してしまうのです。
実際、この治療を受けた患者は、てんかん発作がなくなり、また、日常生活にも何ら不都合はなかったそうです。
しかし、右脳と左脳との情報共有を切断しているので、何らかの影響があるのではないか?と、この分離脳患者に対して、実験が行われました。
先の記事で紹介した動画内での例は
分離脳患者に対して、左耳(右脳)にだけ聞こえるように、歩け、という指示をする。
歩き出す。
歩いているときに、今度は右耳だけに聞こえるように、「なぜ歩いているのですか?」
と尋ねる。すると返ってくる答えは?
「指示された」でもなく「分からない」わけでもなく、「ノドが渇いたからジュースを買いに来たんだ」
と答えた。
このエピソードは、言語や理論などをつかさどる左脳が、なんで歩いているのか分からないこの状況をつじつまを合わせるために、ストーリーを作り出す、というもの。
しかも、これは嘘をついている自覚がない。
と、少しまたズレましたが、さらにアメリカで行われた実験映像。
観てもらった方が早いですが。
右目(左脳)に入ってきたもの(絵や言葉)については、何が見えたとか言葉で説明できるのですが、
左目(右脳)に入ってきたもの(絵や言葉)は、映像では分かるのに、何が見えたのか言葉で説明できない。
(実験映像内では、何も見えなかった、とも言っています。これは言葉で説明できないので、左脳がつじつまを合わせるために、何も見えなかった、と言った可能性もあります。)
そこで、左目(右脳)に絵を見せて、左手(右脳)に今見たものを描かせてみます。
すると、言葉では何も見えなかった、と説明しているのに、左目(右脳)で見た絵を左手(右脳)で描くことができた、と。
話が大袈裟になりつつありますが(笑)
右脳・左脳とは? 脳トレーニングクイズ・パズルのIQ脳.net
左脳と右脳の持つ役割をまとめると
左脳
- 話す、書く
- 分析力
- 論理的・科学的思考
- 推論
- 言語認識
- 計算・数学理解力
右脳
- ひらめき
- 直感
- イメージ記憶
- 芸術性
- 創造性
- 空間的
- 全体を見る力
- 同時的情報処理
- 図形を読み取る
- 音楽を聴く
一般的にも右脳と左脳の役割の違いは言われていますが、先の脳分離患者に対する実験を見ると、ここまで違いがあるのか、とびっくりです。
これらを踏まえて、
例えば
仕事や論理的な会話が必要なときは、右耳に受話器をあてて
家族や恋人と和やかな話をするときは、左耳で聞いたり
そのシーンや目的で聞く耳を変えて見るのもいいかもしれませんね!
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