【相手の立場に立って考える?】
おはようございます!
子供の頃から「相手の立場に立って考える」なんて教えられること、あると思います。
これ、なかなかできなくて、難しい〜、と多くの人は思わないでしょうか?
私には難しく感じました。
何か自分がして、相手が怒ったとします。
このとき、「もし、自分が相手の立場だったら…」と考えると…
「イヤイヤ、自分だったら怒らない」となることも多いからです。
その逆も同じ。
「自分が相手の立場だったら、これをしてもらうと嬉しいなぁ」と思うことを相手にしても、相手は何も喜ばなかったり、相手にとっては「余計なお節介なんですけど…」となることもあります。
だから、「相手の立場に立って考える」というのは、確かに良さそうだけど、なかなか通用しないな、と思ってたワケです。
そして、そのうまく行かない理由であろうことに気づいたのは、十分大人になり過ぎてからです。
その理由とは…
「『自分が』相手の立場だったら、」
です。
『自分が』
が理由です。
こんな当たり前のことに何故気付かなかったんだろう…
「『自分が』相手の立場だったら」と考える時点で、それは『自分の価値観』でしかモノゴトを考えてない、ということです。
だから、ヘタをすると、自分の価値観の押し付けになってしまうわけです。
みなさんは気づいてましたか?
私は、全然このことに気づかずにいました…
『相手の立場になって考える』
とは
『相手の価値観を知って考える』
ということだと、捉え直しています。
こんな夫婦の会話がありました。
(実話ですが、自分のことか知人のことか、はたまた他の人かは濁しますが 笑)
「相手の立場に立って考える」という他にも「言葉を表面的に受け止めず、言葉の裏側を考える」という内容も含んでいます。
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状況。
新婚夫婦、20代後半。子供なし。
結婚間もなく、夫の転勤により遠方へ引っ越し。妻は仕事を辞め、夫についていく。
夫の考えとしては、自分は職場があるからいいが、妻は職場も友達も誰もいない地に越してきて、最初は寂しいだろう。だから上司や同僚の誘いも断って仕事が終わり次第まっすぐ帰宅。
転勤前と仕事が終わる時間はそう変わらない。
ーある日の帰宅後
夫「ただいまぁー」
妻「…。帰り遅いやん!」
夫「え?仕事終わってすぐに帰って来たよ?」
妻「嘘や。仕事終わって酒飲んで遊んできたんやろ!」
夫「は?そんなわけないやろ、上司に誘われても全部断って帰って来とんのに!」
妻「こんなに遅くなるわけがない。どうせ飲んできたに決まってる!女の子がおるお店で遊んできたんやろ!」
夫「なに言ってるの?酒飲んできたとしたら、そもそも臭いで分かるやろ!俺のどこが酒臭いんや!ワケ分からん。」
こんな具合に…
夫にしてみたら、自分は妻のことを考えて行動してるつもりなのに…
それなのに、そんなありもしない疑いをかけられて、余計に腹が立つ…
という状況です。
いろいろとあったわけですが(と言って端折りますが…)このときの妻のセリフが出た理由を考えた結果。
言葉の裏に「寂しさ」があったわけです。
妻の価値観、望んでいることは、「飲んできてないことを証明すること」でも「夫が妻のことを考えて上司の誘いを断ってきてるんだぞ、と言ってもらうこと」でもないわけです。
まずは、「寂しかった」という自分の気持ちを受け止めてほしいだけなんです。
だから、夫の対応は言葉のやりとりで理屈で会話をするのではなく、「あなたの気持ちは分かってるよ」と伝えることです。
後日、同じような状況になったとき、夫としては最初は言うのが恥ずかしいでしょうが、また、第三者が見ても恥ずかしいかもしれませんが(笑)劇的に夫婦の関係が良くなりました。
変えた最初はこんな感じだったみたいです。
夫「ただいまぁー」
妻「…。帰り遅いやん!」
(怒りの表情)
夫「ごめん。ごめん。一人で寂しかったんだねぇ。」
(笑顔でややテンション高め)
妻「…。どうせ飲んできたんじゃないの?」
(やや戸惑いの表情)
夫「ハァー。お酒臭くないでしょ。」
妻「知らん。」
(ふてくされた感じ)
夫「飲んできてないって分かるのに、飲んできたんでしょ!て言うぐらい寂しかったんだね。」
(ここでも笑顔継続)
妻「…。」
(悲しげや安堵や複雑な表情)
夫「帰って来たからね!」
(抱擁、ヨシヨシ、と。)
妻「…。ご飯は?」
こういうことを他の状況でも繰り返した結果、それまで何かと言い争いになっていたのが、まったくなくなったそうです。
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今回、この記事のタイトル、出だしの通り
「相手の立場に立って考える」
というのは
「相手の価値観を知り考える」
ということだ、と伝えたいのが一番ですが、そこから考えていくと
「必ずしも理屈が合っていればいいというものではない」
「出てきた言葉に反応するのではなくて、その言葉出てきた心、内面を考えて対応する」
ということが重要だということです。
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