禁煙実験 EP1


禁煙実験 EP1

【ほぼリアルタイムの思考の変化や感情の変化みたいなことで禁煙できるのかどうかの実験】



「タバコを辞めたいなぁ、と。」

『そうなんですね。それは最近思いだしたんですか?』

「以前から禁煙した方がいいなぁ、と思うことはありましたし、今も禁煙した方がいいんだろうなぁ、と思ってはいます。」

『そうなんですね。なるほど。今まで実際に禁煙にチャレンジしたことはあるんですか?』

「ありますね。単純に意思で辞めようと思ったり。ただ、これは全然続かなくて良くて1日ですね。本数減らすようにしたこともあって、1日数本に抑えれたときもあったけど、ダメでした。で、禁煙外来に2回通ったんですが、これも途中で挫折した、というか、吸わなかった日がなかったですね…」


『そうなんですね。意思で辞めようとしたときとか本数を減らそうというのは、どんな感じだったんですか?』

「う〜ん。単に辞めようと思ったときは全然続かなかったし。本数減らそうとしたときは、例えば車の中では吸わない、部屋では吸わない、吸えるのは外だけ、とルールを自分で決めたり。ルールを決めたのは少しは続きましたが、一回でもルールを破るとなしくずし的に普通の本数に戻ってしまいました。」

『なるほど。ルールを決めたときは、多少なりとも上手くいってたんですね?それがルールを一回でも破ると段々元に戻ってきた、と。』

「そんな感じです。」

『そうなんですね。では、禁煙外来に通っていたときはどんな感じでしたか?』

「一回目の禁煙外来はびっくりしました。脳に影響与える薬をもらってタバコを吸いたくなくなる、という説明を受けて。最初の一週間は無理してタバコの本数減らさなくていいですよ、と言われたんですね。」

『はい。』

「で、薬を飲んでいると、何日か経つと、タバコを吸っても全然美味しくないんです。」

『へぇ。そうなんですね。』

「はい。で、今までの習慣の動作として朝起きたときや、手持ち無沙汰のときや、食後なんかには吸うんですけど、ホント、習慣でタバコに手をやる感じで、吸いたい、という感じじゃないんです。」

『なるほど。どう思いました?』

「これは辞めれるな、と思いましたよ。」

『それがどの段階で辞めれなくなってしまったんですか?』

「正直、薬を飲み続けていれば辞めれたんだと思います。」

『薬を飲むのをやめちゃったの?』

「ハイ。なんか変な話ですが、急に寂しいというかなんというか。これ、本当に辞めれちゃうんだな、もうタバコ吸うことなくなるんだな、と思ってしまって。」

『そうだったんですね。その寂しい、みたいな感情はなんでそう感じたのかな?』

「う〜ん…

結局はタバコを吸い続けたくて、辞める意思はなかったのかも。」

『なるほど。じゃあ、その時は絶対辞める!という意思はまだかたまってなかったんだね。今回はどうかな?』

「ん〜。今回も辞めたいとはおもってるんですが。」

『ですが?』

「ものすごく強い意志を持っているか?と言われればまだ違うかも。」

『そうなんですね。過去の話を聞いていると、ルールを作った時も本数が減り、禁煙外来も薬を飲み続けていたとしたら、辞められた気がする、ということですよね?』

「そうですね。」

『ところが、禁煙できなかった。なんでだと思います?』

「やはり辞めたい、という意志が弱かったんだと思います。」

『そうですね。ただ、ちょっと考えてみてくださいね。何か継続している趣味や、けっこう長続きした趣味なんかありますか?』

「えーっと。今はもうほとんどやってないんですが、エレキギターを弾くのが好きで、これはどうでしょう…10年は続きましたね。ほんと、触ってないと落ち着かない、ぐらいまで。ただ、これも結婚を機にやめちゃったんですけど。」

『なるほど。その10年ぐらい続けていたとき、「絶対にギターを継続して弾き続けるぞ!」という意志はありましたか?』

「いや、趣味ですしね。絶対に継続するぞ!ではなくて、やってて楽しいし、好きだし、自然と継続できましたよ。」

『なるほど。意志を強く持つことはもちろん大切なことなんですね。ただ、実は意志を持って貫く、というのは時として、我慢する、耐える、という側面をもつこともあるんですね。その我慢している間、ずっと辛い、ということにもなり兼ねないんです。

「ほう。」

『ギターを弾いているとき、絶対に継続するぞ!という意志がなくても、少なくとも10年は継続できたわけですよね?ご自身でも言われてましたが、改めて、なんでだと思います?』

「それは、弾きたい!と思ってたし、ギターに触らない日があると、なんか気持ち悪かったですしね。」

『そうですね。今回の禁煙も同じことができるかもしれません。つまり、タバコを辞めよう、ではなくて、タバコを吸いたくない、吸うとなんか気持ち悪い、という状態にしてしまうんです。

「なるほど。でも、ニコチン依存とかあるし、そんなことできるんでしょうかね?」

『試してみましょう。もし、うまくいかなければ、まだ他の方法もありますから、安心してください。では、まず、なぜ今回タバコを辞めたいと思ったのですか?今までや、今現在で、自分がタバコを吸っていて、イヤだなぁ、と思った場面はどんな時ですか?もしくは、このまま吸い続けていたら、将来どんなイヤなことがありますか?深く考えなくても構わないので、とりあえず思いついたことを言ってみてください。』

「まず、臭いです。自分はいいんだけれど、誰かと喋る時、接近する時、自分でブレーキをかけてしまうことごよくありました。子供が産まれてからも、タバコを吸い終わったあとだと近づくのも抵抗があったり。妻に対してもそうですね。顔が近づくと、なんかそらしちゃいます。

他には、健康や、あ、私は実は喘息なんです。子供の頃に肺炎もやっているし、決して強い方ではない、と。他は、疲れやすくなっていたり。

あとは…お金もそうですね。一日一箱420円だとして、一ヶ月420円かける30日で12,600円。

あとは、そんなとこかなぁ。」

『なるほど。臭いのもイヤだし、健康に関してもそうだよね。あとは経済面でも、負担があるしね。で、今言った中でも、特にこれがイヤだ、というこはある?』

「臭いですね。」

『具体的にはどんな感じですか?』

「さきほども言ったんですけど、臭いは臭くてイヤだけど、自分のことはまだいいんですよね。臭いを気にしちゃうから、誰かと、特に妻や子供、家族に関わりにくくなってしまう、というのがイヤです。」

『関わりにくい?』

「あぁ、関わるんですよ。関わってますよ。ただ、帰宅前にタバコ吸ったりすると、帰宅直後に子供を抱っこするのに抵抗が出るとか。あとは、子供と二人きりで家にいる時も、タバコ吸いたくなるけど、んで吸うんですけど、結局は。そのタバコ吸いに行くタイミングをとるのもなんかイヤだと。まだ一歳三ヶ月だからかまってほしいばっかりで。それをほったらかしで吸うのもイヤだし。あ、吸う時はバルコニーに出て吸うんですけどね。で、吸い終わったあとも、歯を磨いたり石鹸で手を洗ってから触れ合う、という。」

『そういう意味で関わりにくい、ということですね。分かりました。で、本当はそんな関わりにくくなってしまう、とかではなくて、どうなれたらいいと思いますか?』

「帰ってきてすぐに子供と遊ぶ、子供や妻が近づいてき時に臭いを気にして顔を背けちゃうんじゃなくて、普通に接している、子供と二人きりのときにタバコ吸うタイミング見計らってなんて考えずに一緒に遊んでいる、そんな感じです。」

『なるほど。じゃあ、』


禁煙実験ep.2へ続く〜


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